「自分のほうが正しい」
「今さら人に聞くのは恥ずかしい」
「できないと思われたくない」
そんな気持ちになることはありませんか?
私たちは知らず知らずのうちに、自分を守ろうとすることがあります。
間違いを指摘されても素直に認められなかったり、分からないことがあっても「分からない」と言えなかったり。
そんな自分を守ろうとする気持ちの奥には、実は「プライド」が隠れているのかもしれません。
でも、そのプライドが強くなりすぎると、本当はそこにあるはずの学びや気づきを、遠ざけてしまうことがあります。
アメリカの作家ライアン・ホリデイは、
「エゴは敵になる。」
という言葉を通して、そんな私たちの心に潜む「エゴ」について伝えています。
今回はこの言葉から、自分を大きく見せることよりも大切なことについて考えてみたいと思います。
ライアン・ホリデイってどんな人?
ライアン・ホリデイは、1987年生まれのアメリカの作家です。

古代ギリシャ・ローマの「ストア哲学」を、現代の生活や仕事に取り入れやすい形で伝える作家として知られています。
彼がストア哲学と出会ったのは、19歳の大学生のときでした。
大学生向けのジャーナリストのイベントに参加した際、講演者だった医師でメディア司会者のドリュー・ピンスキーに、「何か読むべき本はありますか?」と尋ねたことがきっかけだったそうです。
そこでストア派の哲学者の本を勧められ、マルクス・アウレリウスの『自省録』などを読み始めます。
約2000年前に書かれた言葉でありながら、そこに書かれていたのは難しい理論ではなく、
「自分ではどうにもならないことに、どう向き合うのか」
「自分の感情や考え方を、どう扱うのか」
といった、今を生きる私たちにも通じる実践的な考え方でした。
ホリデイにとって、この出会いは大きな転機になります。
その後、大学を離れ、『The 48 Laws of Power』などで知られる作家ロバート・グリーンのもとで働き、アメリカン・アパレルではマーケティングに携わるなど、ビジネスの世界で経験を積んでいきました。
そして、自身が学び続けてきたストア哲学を、現代の仕事や人間関係、成功や失敗と結びつけて伝えるようになります。
代表作には『The Obstacle Is the Way』『Ego Is the Enemy』『The Daily Stoic』『Stillness Is the Key』などがあります。
彼の著書が多くの人に読まれている理由のひとつは、古代の哲学を単なる知識として紹介するのではなく、私たちが実際に直面する問題に置き換えて伝えているところにあります。
成功したとき、失敗したとき。
誰かに認められたいとき。
自分の正しさを証明したくなったとき。
そんなときに、自分の中にある「エゴ」とどう向き合うのか。
今回取り上げる「エゴは敵になる」という言葉には、彼の思想の原点ともいえるストア哲学の考え方が表れているのではないでしょうか。
この名言を選んだ理由
私たちは、
「できないと思われたくない」
「間違っていると思われたくない」
「今までやってきたことを否定されたくない」
そんな気持ちから、つい実際の自分より大きく見せようとしてしまうことがあります。
かくいう私も、その一人です。
以前、友人と一緒に知人と会話をしていたときのこと。
よく分からないことがあったのですが、「そんなことも知らないの?」と思われるのが恥ずかしくて、素直に質問することができませんでした。
ところが、友人は何の躊躇もなく、「どういうことですか?」と質問したのです。
知人は馬鹿にする様子もなく、当たり前のように丁寧に説明してくれました。
そのとき、
「私も素直に聞けばよかった。どうして聞けなかったんだろう」
と考え、気づいたのが「プライド」でした。
分からない自分が本当の自分なのに、それを隠して、少しでも自分をよく見せようとしていたのです。
それから私は、分からないことは「分からない」と言うことを意識するようになりました。
そんなときに出会ったのが、ライアン・ホリデイの「エゴは敵になる」という言葉です。
まさに、今の私に向けられたメッセージのように感じました。
自分を守ることばかりに意識が向いてしまうと、誰かからのアドバイスを素直に聞けなかったり、間違いを認められなかったり、知らないことを知っているふりをしてしまったりします。
それでは、自分にとって必要な「学ぶ機会」を、自分から遠ざけることになってしまいます。
「エゴは敵になる」という言葉は、単に「謙虚になりましょう」と言っているのではないと思います。
自分を大きく見せることにとらわれず、今の自分をそのまま認めること。
分からないことは分からないと認め、そこから学んでいくこと。
私には、本来の自分で生きる大切さを伝えてくれている言葉のように感じています。
自分の「エゴ」に気づいてみませんか?
ライアン・ホリデイのいう「エゴ」とは、「プライド」だけではありません。
自分を実際以上に大きく見せようとする「プライド」はもちろんのこと、相手の意見を受け入れられない「傲慢さ」。
「自分のほうが優れている」という「優越感」や「特別意識」。
人から認められたい、評価されたいという「承認欲求」。
さらに、自分の能力を実際以上に高く見積もったり、自分のことばかりを優先して考えたり、「自分は正しい」と強く思い込んだりすることも、「エゴ」の表れです。
こうして考えてみると、「エゴ」は誰の中にもある、とても身近なものなのではないでしょうか。
もちろん、自分を信じることや、これまで頑張ってきたことに誇りを持つことまで否定する必要はありません。
ただ、
「私は正しい」
「私はもう分かっている」
そんな気持ちが出てきたときには、少し立ち止まってみる。
「本当にそうかな?」
「まだ知らないことがあるんじゃないかな?」
そうやって、自分に問いかけてみるだけでもいいのだと思います。
分からないことは「分からない」と認める。
間違っていたら、素直に認める。
そして、今の自分に足りないものがあれば、そこからまた学んでいく。
今の自分をそのまま認め、目の前の出来事に素直に向き合う。
それこそが、「エゴ」に振り回されず、等身大の自分で生きていくことにつながるのではないでしょうか🌿
🎬TikTokでもご紹介しています
今回のライアン・ホリデイの名言は、TikTokのショート動画でもご紹介しています。
短い動画の中に、「エゴは敵になる」という言葉と、そこから得られる気づきをまとめています。
ぜひ動画でもご覧ください。
🎵使用楽曲紹介
今回の動画では、TN Selectのオリジナル楽曲「A Quiet Awakening」を使用しています。
タイトルを日本語にすると、「静かな目覚め」。
自分の中にあるプライドや思い込みは、誰かに指摘されて無理に変えるものではなく、自分自身で「あ、今の私はプライドを守ろうとしていたかも」と気づくことから変わっていくものなのだと思います。
そんな静かな気づきに寄り添うような楽曲として、今回の動画に合わせました。
名言とともに、音楽も楽しんでいただけたら嬉しいです。

のリンクへ移行します。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今日もあなたが幸せでありますように。🌿
TN Select



コメント